生きにくさとは? なぜ〇〇なの?

「分かっているのに・・・

 なんで気をつけていても同じことを

 繰り返してしまうんだろう?」

 

「言われている事は、

 わかっているよね?」

 

この『わかる』というのは、

とても難しい事なのです。

 

◎脳がその情報を受け取れる状態なのか?

◎体が情報に対する行動を行えるのか?

 

この発達の状態が整っていなければ、

状況に応じた行動はとりにくいのです。

 

お困りの状況の時、

脳や体はどのような状態に

なっているのでしょうか?

理性がうまく働かない 本能が優位になってしまう

・お友達に手を出してしまう事が多い。

・人、音、光、触感など、極端に怖がる。

・ゲームなど、負けると怒り、勝ちにこだわる。

・順番は1番ではないと気がすまない。

・自己中心的と言われやすい。

など・・・

 

自分に理屈を言い聞かせても、

約束やルールを教えられても、

なかなか変わらない。

 

こんなことはありませんか?

 

これらには、本能をつかさどる

大脳辺縁系の性質が関わっています。

 

大脳辺縁系は、生存本能で、

生きるためにはなくてはならないものです。

 

そして、皆さんが『脳』というと

イメージする外側の部分、

大脳皮質は理性をつかさどり、

その場の状況をインプットし、

対応する行動や

最適な行動を起こさせる機能があります。

 

そして、

大脳辺縁系は生まれてくる時に

ある程度、整っていますが、

大脳皮質は、

誕生後に発達する部分です。

 

大脳皮質の発達がどこかで滞ると、

本能の方の命令が強く出る

というわけです。

 

 ですから、

これらお困りの事象は、

大脳皮質の発達を進めると、

軽減される場合があります。

表面化している困り感と根本の原因

・おはしの練習をしても、

 なかなかうまく使えるようにならない。

・運動をたくさんしても、

 思ったように上手にならない。

・漢字書き取りをたくさんしても、

 なかなか字が書けるようにならない。

など・・・

 

困り事はわかっていて、

いっぱい練習するのに、

なかなか効果が表れない。

 

そんなことはありませんか?

 

発達には法則があり、

いろいろな順番に従って、

発達していきます。

『発達の法則』のページを参照してください)

 

 

 発達は連鎖的に発達するために、

発達に未完了の部分があると、

次の発達も未完了の部分が

できてしまいます。

 

最初の未発達は問題が小さいため、

気づきにくいことが多いと思います。

雪だるま式に未発達が増えていき、

問題が大きくなって

やっと表面化します。

 

先ほどもご説明した通り、

発達は連鎖しています。

原始的な部分が未発達なのに、

高度な部分が発達するという事は

ありません。

 

困り感の問題解決をするならば、

根本の原因から

やり直さなくてはなりません。