誕生前からある本能 と 誕生後に整う理性

『生理的早産』であっても、

生命を維持するための『本能』

ある程度、機能しています。

 

『子宮外胎児期』に整う理性の部分は、

その時期にあった

動作・しぐさを繰り返すことで、

発達していきます。

本能(大脳辺縁系)

大脳辺縁系とは、

偏桃体、海馬、帯状回などで構成され、

情動、記憶、本能行動、自律神経調節などの機能があります。

 

生存本能なので、

誕生前からある程度発達しています。

 

特徴として

・瞬間的に反応する

・自分の身を守るために行動をする

・攻撃または逃避行動をとる

・感情や欲求に従う

などです。

 

この特徴は生存本能なので、

それ自体が悪いという訳ではありません

 

大脳皮質がうまく機能しないと、

本能の特徴が行動として多く出てしまいます。

 

・考える前に行動してしまう

・自分中心の言動が多い

・不安・過敏になることが多い

などの行動に偏りがある場合は、

 

 

大脳皮質の機能を整えるようにする

バランスがとれるようになります。

理性(大脳皮質)

大脳皮質

皆さんが『脳』と言われたときに思いつく

あのしわしわの部分です。

 

大脳皮質は

一次感覚野(体性感覚野、視覚野、聴覚野、嗅覚野、味覚野)で

情報を入力し、

頭頂葉・側頭葉の連合野で情報を分析・統合し、

前頭葉連合野で思考・計画・意思決定した結果、

一次運動野にその結果に基づく行動の情報を送ります。

 

 

またその行動した結果が次の入力情報になっているので、

主に誕生後に発達します。

 

また情報を脳の様々な場所に受け渡すので、

体が反応するまでに時間がかかります。

 

・周囲の情報をとらえる

・情報を分析・統合する

・行動の選択肢を検討した結果、選択する

 

社会生活を送るために重要なこの機能は、

その発達段階に合った

動作・しぐさを繰り返すことで

発達していきます。