姿勢発達

姿勢発達に困り感があると、とかく「やる気」や「性格」の問題と受け取られがちですが、姿勢を支えるための発達の土台が十分に育っていないために起こります

 

発達は

首の座り → 寝返り → うつ伏せ → ずりばい・はいはい → お座り → 立位

という順序で積み重なっていきます。

 

どのプロセスも省略できず、抜けがあると姿勢が不安定になりやすくなります。

 

特に首の座りはとても重要です。

無理な縦抱き抱っこ早すぎるうつ伏せが多いと、頭を支え、自由に動かす筋肉が育ちにくくなり、その後の発達に影響が出ます。

  

姿勢発達にお困りごとがある場合は、まずは『正しい首の座り』からやり直すこと が安定への第一歩になります。

 

また姿勢発達は姿勢そのものだけでなく、落ち着いて物事に取り組む力や、手先の器用さにも深く関わります。

  • 姿勢が保てないから、落ち着かない。
  • 姿勢が保てないから、手が自由にならず、思い通りに動かせない。

 

このようなお困りごとも、首の座りから丁寧にやり直すことで変化が期待できます。

◎頭部を支える筋肉の未発達

  • 寝転がっていることが多い。

  ↓

首のすわりの発達が完了していないため、十分に育っていないため、頭部を支えることが難しく、起きている姿勢が負担になります。

 

まずは仰向けの状態で、頭を上下左右にゆっくり動かすことから始め、頭部を支える筋肉を丁寧に育てていきます。

 

 

◎体幹の未発達と重心の取り方

  • 座位を保つことが難しい。

  ↓

首のすわりが不十分の場合、支えきれず頭が前方に倒れ、バランスを取ろうとして腰が後傾し、背中がまるくなります。

また首のすわりが十分でも、寝返りやはいはいなどが少ないと、体幹が十分に育たず、上体を支えられません。

さらに、大人が座位を“座らせてしまう”と、重心が後ろにずれ、正しい座り方が身につきにくくなります。

 

頭部から体幹までの筋肉が正しく育つと、無理をしなくても自然に座位が安定します。

またはいはいから自力でお座りに移行する動作は、正しい重心位置を学ぶためにとても重要です。

 

座位が不安定だと、手を動かすたびにバランスが崩れるため、細かい動作が難しくなります。

手先の不器用さが気になる場合も、姿勢発達のやり直しが必要になります。

 

 

◎その場で立ち続けられない

  • 長時間、立っていられない。
  • じっとしていられず、歩き回ることが多い

  ↓

首のすわりから寝返り・はいはい・お座りなどの発達が十分でないと、立位の土台が安定しません。

また、つかまり立ちから早く歩行に移行すると、足裏の原始反射が残りやすく、立位が不安定になります。

 

さまざまな要因が考えられるため、首の座りから丁寧にやり直すとともに、つかまり立ちの時、ロッキング(前後左右の揺れ)や屈伸運動をすることで、足裏で床をしっかり捉えられるようになり、立位が安定します。